純度100%のはちみつってですね、蜜の製造主であるお花の香りがするんですよ。花が変われば香りもちがうんですよ。
こんにちは、はちみつの奥深い魅力に感激している営業企画 村上です。
はじめてのお使い「採蜜体験してきたよ」
今回は、ベーカリーの山本シェフ&レストランの三坂支配人と、先日「熊本ハニープロジェクト」さんのはちみつ収穫体験に行ってきた模様をお伝えします!
熊本ハニープロジェクト
熊本ハニープロジェクトとは、熊本中心商店街の商業ビル屋上でミツバチを養蜂するプロジェクトです。
ミツバチを育てることでどうなるかというと、そのミツバチたちが熊本城の周りを飛び回り、はちみつを採取することにより、熊本城の桜をはじめ近隣の木々や花などが受粉し、その結果、より多くの花が咲き、樹木が実をつけることにつながるのです。
また「熊本ハニープロジェクト」は、はちみつの採取だけを目的とするのではなく、採蜜体験を通じて「環境教育」、採取したはちみつの試食「食育」、採取したはちみつを使った「地域ブランド開発」、周辺の緑化「緑化促進」など、様々な目的を掲げて多岐にわたり活動に取り組んでいるのです。
ミツバチたちが熊本の街を元気に飛び回り、熊本中心繁華街ではちみつが採れたら、この熊本の街は環境の整った安全安心な街なのだ!の証。そしてそれが熊本のイメージアップにつながる…と考える彼らの取り組みについて、熊本大好きなANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイも賛同。
何か力になれることはないかと考え、現在、フェリーチェの「Girls’ Sweets Meeting」では必ず【熊本城お城はちみつ】を使ったスイーツ開発に取り組むと共に、ホテルショップでも【熊本城お城はちみつ】を販売しています。
場所は辛島町交差点に位置するビルの屋上
ハチミツ収穫…この日は朝8:50集合ということで、8:30にホテルを出発、電車に揺られて向かいました。
「熊本ハニープロジェクト」のミツバチ達は辛島町交差点にある「田中耳鼻咽喉科」の屋上にいます。
まだ地震の爪痕も残っており、ビルの外壁には幕が掛かっています。
ビルの屋上に上がると、足下には鮮やかなグリーンが。
そして、
その向こうに
ミツバチ達の巣箱が設置されています。
ミツバチの行動範囲は半径約2キロとのこと。
辛島町交差点から飛び立つミツバチにとって、熊本城もおなじみのコース。
熊本城の周辺の花々からも蜜を取ってくるから、「熊本城お城はちみつ」という名前が冠されているのですね。
採蜜直前に、ミツバチのプロが準備したものは煙!?
屋上に着いたら、養蜂事業部長の今木さんがいました。
開始時間になったので準備を始めます。
おおっ、なんだかもくもくしてきた!
この煙を吐く道具は「燻煙器(くんえんき)」というのだそうです。
突然巣に大きな生き物がやってきて揺さぶるろうものなら、ミツバチ達が「敵が来たっ!」と興奮します。そのままでは、きっと刺されます。危険です。
そこで、事前に燻煙器で煙をかけることによって、そのミツバチ達をおとなしくさせる効果があるのだそうです。
さあ、いよいよです。
はちみつの収穫作業
おっとその前に、ミツバチの巣箱に近づく私たちも準備をせねばなりません。
この黒い網がかかっている帽子、いかにもミツバチの作業をする感じですよね。
装着してみました。
板につき過ぎて、山本シェフがパティシエであることを忘れてしまいそうです。
まずは巣箱からミツバチの巣を取りだします
ここで早速、ミツバチ達の興奮を抑えるために燻煙器登場。
もくもくの煙を吹きかけます。
ふたの下の布をはぐと、きれいに並んだミツバチの巣が現れます。
そして、同時にミツバチ達がそこかしこ飛び回りはじめます。
さて、1枚の巣を巣箱から取りだしたところでどうするかというと…
ミツバチ達を大胆に全て落とします。
す、すごい…!
容赦なく巣箱の横にミツバチが落とされて行きます。
中にはこんなのも!
板を飛び出し、下の方にまで巣が伸びています。
板から飛び出しながらも、一つ一つのセルが綺麗な六角形です。
この一つ一つに蜜が蓄えられるんですよね。
採蜜なんて初めての体験!
山本シェフも三坂支配人も、あいていく巣箱を興味深そうに眺めています。
ミツバチを払ったら、なんと、さなぎから成虫へと変態している…ミツバチの誕生に出くわしました。
生命の営みって、すごい。
はちみつを蓄えたセルのふたを開けます
さて、巣のフレームを一枚一枚取り出し、ミツバチを払ったら、今度ははちみつを蓄えたセルのふたを取り除きます。
乾燥してふたになった部分にナイフを入れ、削いでいきます。
削いだ裏側は、もちろんはちみつが☆
食べてみてくださいとのことで、いただきました!
ここで、表情豊かな山本シェフの味見の様子をご覧ください。
香り高く、上品な甘さ。
山本シェフが思わず「うまっ!」と声を上げるほどに、このはちみつ、美味しいんです。
女王蜂と高級品のローヤルゼリー
ふたを削ぎ取る作業をしていると、時々「女王蜂のさなぎ」を見つけます。
女王蜂は1つの巣に1匹しかいないのが常。
養蜂家さんたちは、女王蜂のさなぎを見つけたら、孵化する前に取り除くのだそうです。
なぜならば、女王蜂が新しく誕生したら、今の巣を新しい女王蜂に引き継ぎ、年配の女王蜂が新天地を探して、巣箱にいる働き蜂を半分も外に連れて行っちゃうんですって。
働き蜂を連れていかれたら、収穫するはちみつの量が減ってしまうことになるのです。
そのようなわけで、女王蜂を見つけたらすぐ取り除きます。
そしてなんと、女王蜂のさなぎを開けると…その中に白いジェル状のものが!
この白いジェル状のものが、「ローヤルゼリー」なのだそうです。
ローヤルゼリーは女王蜂となる予定の幼虫に給餌される、たんぱく質、果糖、ブドウ糖、脂肪、ビタミン、ミネラルなど数々の栄養素が広く含まれるスペシャルフード!
人間が食すると、美容と健康にとってもいい…高級品。
これを、贅沢に…
みんなで分けて、ぱくっと食べちゃいました!
私もローヤルゼリー初体験だったのですが…はちみつと全然違って、甘くない。発酵したような…酸味のある、不思議な後味でした。
この日はラッキーデーなのか、1つのフレームに3つも女王蜂のさなぎができている巣も見つかり…
女王蜂の誕生にも立ち会うことができました。
遠心分離器にかける
ふたを削いだフレームはドラム缶で作った遠心分離器にセットしていきます。
セットしたらこれを回して、蜜を取りだします。
実際に回している様子をご覧ください。
遠心力ではちみつが飛散し、ドラム缶の壁を伝って底に溜まります。
まあその時の香りのよさと言ったら!
熊本ハニープロジェクト代表の荒木さんが撮影した、上田アニの実況と共にお楽しみください。蜜の香りに誘われて、山本シェフも寄ってきます。商品開発の前崎さんと三人でのトークシーンが素朴におもしろいです。
そして、三坂支配人もぐるぐるしてみます。
山本シェフも楽しそうにぐるぐるします。
こうやって何枚も何枚も地道に手作業を続けていくと、ドラム缶の底にどんどんはちみつが溜まってゆき…
栓の口を開けると、きらっきらのはちみつがドバーッと流れ出てくるのです!
ここで、試食タイム
熊本ハニープロジェクトの皆さんのご厚意で、この採れたてのはちみつを味見させてもらいました。
水抜きヨーグルトに、たっぷりとはちみつを。
う~ん、おいしそう。
水抜きして濃厚なヨーグルトでしたが、その風味に負けない華やかな香りとしっかりしていながら上品な甘さのはちみつ!
そしてさらに、食パンを…
直接ドラム缶からはちみつをかけるというワイルドな味わい方!
こんな体験、これまでにない贅沢!
一斗缶に溜めたはちみつを濾す
ドラム缶から流れ出たはちみつには、ゴミや巣の破片などが混ざり込んでいるので濾します。
この一連の作業を、巣箱10基分何度も何度も繰り返し…
最後の最後の一滴まで、大切に集めるのです。
屋上でする作業はここまで。
このあと、瓶詰めの前にもう一度濾して、美しいはちみつが商品として出荷されるのだそうです。
最後にみんなで記念写真
この日の作業の終わりに、みんなで記念撮影。
貴重な体験をさせていただきありがとうございました!
こんな体験をしたからには、きっと山本シェフの中に…何かひらめきが…!
これからの展開が楽しみ…乞うご期待☆
このはちみつ、フェリーチェで味わえます
こうやって収穫される「熊本城お城はちみつ」。
「Girls’ Sweets Meeting」で女性スタッフが考案するフェリーチェのティータイムスイーツに、必ず登場します。
5月・6月のスイーツは、上品な甘さのバニラアイスにさわやかな柚子ジャムと「熊本城お城はちみつ」の香りが広がる【柚子バニラ ミニパフェ】。
グラスの底には黒蜜風味のワッフルコーンをたっぷりと。
もちもち白玉も添えて、食感も楽しめるパフェに仕上げました。
ニュースカイさんとこの柚子バニラ ミニパフェ。
期待どおり美味しく、量も程よく、紅茶にも合って満足(^ー^)
柚子も好き、蜂蜜も好き、白玉も、黒蜜も…(以下省略)♪
好きなモンのナイスバランスパフェでした。 pic.twitter.com/ktQzSVVGxI— Tomo (@asotomo) May 11, 2017
お客様からの評価も上々!
皆様もぜひぜひご賞味くださいね!